2015年3月14日土曜日

TENDER WIRE OAK BARK & CHINO





テンダーのベルト第二弾です。


前回の「負い革」から一転、本日は表革のワイヤーベルトです。






Price:\27,000+(税)
Color:TAN
SIze:2,3

サイズ2=全長94cm
サイズ3=全長97cm

幅=4cm



ではまず革の説明からです。


こちらの特徴はオーク材(フローリングなどに使用される木樹)
の樹液でなめされています。

なんとその製法はイギリスの歴史が始まったローマ帝国支配の当時とまったく
同じ製法と言うから驚きです。ざっと紀元前のお話しになります。







オーク材のなめしは18ヶ月かけ、革をゆっくりと熟して時間をかけます。
熟していく時間が化学物質を使った現代の手法よりも完成度の高い物を作るそうです。



(裏側)

その工程は気が遠くなる程の工程数があります。
まず毛と肉を原皮から取り除き、とても弱い溶液で浸し、その後オーク樹液の強い
溶液に浸し、乾燥、セッターを行うまで1年間浸されます。





(表側)

そしてそこから魚に油や羊脂を使い全ての工程を手作業で行う徹底ぶり。


そうする事によって革は柔らかくよりしなやかになり、防水性と強さも向上し、繊維にオイルの
良い艶を与えます。

工程数が並大抵ではありません。





そしてその工程数を踏まえた上で、このベルトの厚さが存在します。厚さなんと0.5センチ!
こちらは牛の本皮と同じ厚さだそうです。普通のベルトではありえませんね。


そしてこのバックルの存在感。とても大ぶりです。
テンダーのバックルはハンドキャストに依頼して作って頂く為、全てオリジナルの
形となります。

19世紀を背景に作っているブランドならではのこだわりでしょう。
使い込む程に色は変化します。

さて、今回はそちらに相性の良い、マーセライズ加工を施したチノとの合わせをご紹介します。


まるでモールスキンと似て異なる起毛した表面。
マーセライズ加工と言う特殊な加工を施しています。


(SIDE)



(BACK)


マーセライズ加工とは、綿糸、綿布を伸ばした状態で苛性のソーダの濃液に付け、シルクの
様な光沢感を出す仕上げ方です。
通常のコットン地よりも表面が上品な仕上りになります。


素材は麻とコットンの混合。





サイドにはアジャスターベルトが付き、両玉縁に仕上げられたスリット仕様のポケット。
そこにボタンを施してます。

シルエットはペグトップ形。




Price:¥25,000+(税)
Color:Beige
Size:S,M,L
Qua:Cotton 60%
Linen:40%


カジュアルにアノラックとの合わせも良いのでは。






某ハリウッド俳優のベルトの使用感を目指し、経年変化をお楽しみください。


ではお待ちしてます。



嵐田




HAVERSACK

渋谷区代官山町14−5

TEL:03-3477-0521






      



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